はじめに

この度「ちば子ども若者ネットワーク」「マザーズ・コンフォート」「ちばアフターケアネットワークステーション」が共同して若年女性向けの住まいの支援事業として「みんなのステップハウス」を始めることになりました。

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みんなのステップハウスはアパート個室タイプのお部屋です。

利用対象は**若年女性(18〜29歳程度)**です。※未成年者のご利用については要相談

主に以下のような目的での利用を想定しています。

・施設等から一人暮らしの体験・練習のための利用

・長期的な住まいを確保するまでのつなぎとしての利用

・特定妊婦で産前産後に向けた一時的な住まいとしての利用

・様々事情から集団生活施設に馴染まない方の一時的な利用

・施設等から自立したがドロップして立て直しのための利用

なぜステップハウスが必要か

様々な理由から身寄りがなく困難な状況にある子ども・若者達がまず直面するのが生活をしていくための**「住まい」**の問題です。

未成年の子どもであれば公的制度として児童相談所の一時保護所を利用することができますが、制度上外出等が制限されてしまうためニーズにあわない子どももいます。また、18歳以上の若者となると一時保護所も利用することができなくなります。

幸いにも千葉県内では若者が利用可能な**短期の「住まい」としてのシェルターが複数開設されている他、地域の様々な人達のご厚意により「住まい」のサポートがなされることもあります。ですが、こうした短期の「住まい」の支援を受けることができても、その先の長期の「住まい」**の確保が困難な状況にあります。

若者向けの**長期の「住まい」**として自立援助ホームやケア付きシェアハウス等がありますが、なかなか空きがないためすぐに利用することができません。若者の多くは収入や貯金も乏しいことから自らアパートを契約することも難しいです。

そのため、一時保護所やシェルターでの生活が長期間に及び本人に不利益な状態が続いたり、ご厚意でサポートする人達の持ち出しによる出費や抱え込みによる負担が生じたりしています。また、こうした状況が続くことで短期の「住まい」を必要とする若者達の新たな受け入れもできないという悪循環も生じています。